こんばんは、Tatsuyaです!
今日の記事は、僕が実際に大学で発表を行った、
従来の英文法では意味は同じと習ってきた(教えている)部分は厳密にはかなり違っているという英語
をお伝えできればと思います。
実際には文法ではなく、英単語の面であったりの説明も交えていきます。
これは、言語学的には「意味論や語用論」にあたります。
すべてを細かく教えることは難しいので、かなりかみ砕いて簡単にお伝えできればと思います。
それではやっていきましょう!
“will”と“be going to”の違い
“will”と”be going to”は中学英語の段階から同じ意味として扱われてきました。高校に入ると、実は違うと文法書には載っています。
“will”と”be going to”の決定的な違い
“will”と”be going to”の決定的な違いは「すでに決められていたかどうか」
“will”は「その場で決めた未来」を表すのに対し、
“be going to”は「話をしている時点ですでに決まっている未来」を表します。
例文で確認してみましょう!
A: Could you close the door?
B: OK. I will.
A: What are you doing during summer vacation?
B: I’m going to go to TDL.
“will”の例文では、ドアを閉めるという動作は頼まれるまで予定していませんでした。
頼まれたから今からする。というイメージです。
他にも電話がかかってきたときなんかにも使えます。
“be going to”の例文では、ディズニーランドに行くという夏の予定がすでに決まっているということになります。
その他の重要な違いのまとめ
●willのPoint
この二つが重要です。
これらはイメージの問題で実際に日本語訳に出てくることはないと考えて大丈夫です。
大事なのは日本語にすることではなく、“will”という助動詞のイメージなんです。
例えば、”Will you marry me?” “Yes,I will”
というやりとりを見て、この”will”は意志でしょうか、それとも瞬間決めた未来でしょうか、などと考えること自体がナンセンス!!
どっちで捉えても大丈夫です。
約束された未来でもありますし、確信された未来でもあるかもしれません.
あるいは、まぁびっくり!もちろんおっけーよ!みたいな感じでその場で決めた未来かもしれません。
そういう捉えてによってどうにでもなるのが言語において面白い所ではないでしょうか。
●”be going to”のPoint
“be going to”には”going”が入っているので、基本的に進行形のニュアンスが入っていることもポイントです。
現状を踏まえて、あるいは根拠を持って予想するときに使われるのですが、この用法は僕の記憶が正しければ高校でやってない気がします。
教えてもらった覚えも教えた覚えもないのですが(笑)
まぁそんなこと言ってしまえば、高校で習ったこの二つの違いは、
“will”は「その場で決めたこと」、”be going to”は「前々から計画していたこと」ということだけだった気がしますけどね。
例文で解説します。「See those clouds? It’s going to rain.」という様に、雲があるのを見て、雨が降ると予想しているので”be going to”が好ましいということになります。
進行形のニュアンスの話をすると、それだけで2本は記事書けそうなのと、専門的な内容が多くてよくわからないと思いますので、少しずつ解説出来たらと思います。
気になる人もいると思いますので、気になる方は「英語 文法化(grammaticalization)」で調べると出てきます。
こういうのを学ぶと文法の歴史的背景が見えてきて面白いですよ。
“be going to”を取ってれば、シェイクスピアの時代では、もっぱら”go”の進行形として使われていました。
それでは今日はこの辺で。