こんばんは、Tatsuyaです!
今日は、高校英語の中でも特に苦労する仮定法について説明していきます。
仮定法がよくわからない人向けに基本的な部分から、仮定法の例文をもとに説明していきます。
仮定法の概念を2つと7つの公式を覚えましょう。それだけで、センターレベルの仮定法の問題は難なく解けますし、英会話で仮定法を使いこなすことができるようにもなります。
1-2仮定法は妄想の世界
2.仮定法で使われる3つの公式
2-1仮定法過去の公式
2-2仮定法過去完了の公式
2-3仮定法の混合文の公式
3.仮定法未来の2つの公式
3-1仮定法未来の公式1
3-2仮定法未来の公式2
4.仮定法の倒置
5.I wish~の公式
6.最後に
1.仮定法の2つの本質
- 仮定法の見極めは”if”ではない⇒助動詞の過去形
- 妄想の世界
仮定法を苦手としている人の多くは、”if”を目印に仮定法と考えている傾向にあります。そんな人ほど「もし~だったら」と「もし」を必ずつけがちです。
和訳で点が取れない人ほど普段日本語であまり使わない言葉を、和訳にするときにつけがちです。また綺麗な和訳の付け方も記事にしますね。
1-1 仮定法の見極めは助動詞の過去形
なぜ”if”ではダメなのかというと、”if”を使って例文が書かれていることが少ないからです。というのも設問で出題される多くは、”if”が省略されている文が多いです。では、そんな中形は変わっても、変わらない部分があります。
それが、「助動詞の過去形」が使われているということです。
1-2 仮定法は「妄想の世界」
仮定法の世界は、妄想の世界です。
つまりは、現実にはあり得ないことを話すときに用いられる用法ということになります。
現実ではあり得ないことを話すため、”I were”などと普通の文章ではあり得ないことが起こります。
あとで詳しく掘り下げていきます。
2. 仮定法で使われる3つの公式
ポイントは「節の時制より主節の時制をひとつ前に出す」ということです。
仮定法過去=”過去形”⇒”would 原形“、
仮定法過去完了=”過去完了”⇒”would 現在完了”
これを覚えておくと空欄を見ただけで解けるようになります。
2-1 仮定法過去の公式
・仮定法過去⇒If S 過去形 , S would 原形
※wouldはcould/should/mightでも可
(1)仮定法過去⇒見た目過去形、訳は現在形
If I were a little younger, I would join you in climbing the mountain.
(もし私がもう少し若いなら、君と一緒に山登りするのに)
⇒仮定法は妄想の世界なので、I wereという形が出来上がります。
What would Mary do if she heard the news?
(その知らせを聞いたらメアリーはどうするだろうか) 帝京大
⇒疑問文なので語順に注意!What would S do…?
2-2 仮定法過去完了の公式
※wouldはcould/should/mightでも可
(2)仮定法過去完了⇒見た目は過去完了、訳は過去形
If I had had more time then, I could have checked my report again.
(もしその時もっと時間があったら、もう一度報告書を確認できただろう) 学習院
2-3 仮定法の混合文の公式
混合文⇒If S had p.p. , S would 原形
※wouldはcould/should/mightでも可
(3)混合文⇒then, now などの副詞に着目
If I had been told so then, I would be happier now.
(もし私がその時そう言われたなら、今頃はより幸せでしょうに) 千葉工大
※パターンで覚えるのではなく、文章から判断することも大事
If I hadn’t bought a computer last year, I’d still be using my old typewriter.
(もし昨年コンピュータを買わなかったら、まだ古いタイプライターを使っているでしょう)センター試験
※センター試験でもこれぐらい難易度の高い問題が出る!
何かしらの時間を表す副詞がないと、設問上で混合文かそうじゃないか区別がつかないので設問では必ず副詞があります。
3.仮定法未来の2つの公式
3-1 仮定法未来の公式①
仮定法未来1⇒If S should原形, S would 原形/命令文
※wouldはcould/should/mightでも可
(1)仮定法未来1
If anyone should call up, say that I’ll be back at eight.
(万が一誰かから電話があったら、8時に戻ると伝えてください)
3-2 仮定法未来の公式②
仮定法未来2⇒If S were to 原形, S would 原形
※wouldはcould/should/mightでも可
(2)仮定法未来2
Even if the sun were to rise in the west, he would not change his mind.
(たとえ太陽が西から昇っても、彼は心を変えないでしょう) 関西外大
◎should⇒基本的にはありえない(けど1%ぐらいありえる?!)
◎were to⇒完全に妄想の世界のお話(実現可能性に関係ない)
4. 仮定法の倒置
倒置の本質は3つです!これをまずは覚えましょう。
・仮定法のifは省略できる。それを目印に倒置が起こる
・倒置できるのは“Were/Had/Should”のみ
・倒置になっても英文の意味は変わらない
例:If S were ~, S would 原形 ⇒ Were S ~ , S would 原形
If S had p.p. , S would have p.p. ⇒Had p.p. S, S would have p.p.
If S should 原形, pleaseなど ⇒Should S 原形, please など
なんでもかんでも倒置できるという訳ではありません。Were/Had/Shouldの3つのみです!何でもかんでも倒置にしないようにしましょう。
5. I wish~の公式
“I wish”は現在・過去の事実と反対の事柄の願望を表すときに使われます。
・現在の事実と反対の事柄の願望
⇒S wish + S’ 動詞の過去形(仮定法過去)…
・過去の事実と反対の事柄の願望
⇒S wish + S’ had p.p.(仮定法過去完了)…
- 現在の事実と反対の事柄の願望
Jim wishes he got better grades, but he isn’t willing to study harder.
(ジムはもっとよい成績を取れればいいのにと思っているが、もっと勉強しようという気はない) 学習院大
- 過去の事実と反対の事柄の願望
I don’t feel very good. I wish I hadn’t eaten so much cake.
(私は気分があまりよくありません。あんなにたくさんケーキを食べなければよかった)
- 発展これからのことに対する願望
I wish you would finish the work by Friday.
(金曜日までには仕事を終えていただきたいのですが)
⇒S wish + S’ + would do…を用いる。つまりwill do が仮定法過去のwould doへ
最後に
いかがだったでしょうか。今日紹介した仮定法は、すべてではありません。今日は基本の基本でしたので、”even if”や”but for”、今日の基礎をもとにした発展「ifを使わない仮定法」などは触れていません。
そのうち必ず応用編を載せますので、今回の記事をしっかり頭に入れましょう。
今日はこの辺で。
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