おはようございます、Tatsuyaです。
今日は水曜日ですので、By day articleに沿うと、高等部・大学入試情報についてですね。
2020年度入試でセンター試験が廃止され、
2021年度から「大学入試共通テスト(以下共通テスト)」
になることはニュースや新聞などを通して知ってるという方は多いのではないでしょうか。
今日は、共通テストの特徴や中でも英語はどのようになっていくのかについて発信していきます。
特に英語に関しては、今から知っておかないと取り返しがつかなくなりますので、現高2生は必見です!
今日の記事を読むと、
2.今後どういう動きをするべきかわかる
2021年度入試「大学入試改革」~重要な3つのこと~
1:「大学入試共通テスト」の導入
センター試験が2020年度入試で廃止され、2021年度入試(令和3年)から「大学入試共通テスト」にが導入されます。
センター試験は、全科目全問題マーク式試験なのに対し、共通テストでは、従来のマーク式に加え、記述式も「数学」と「国語」で出題されます。
マーク式はさらに「思考力」と「判断力」をはかる問題も出題される予定になっています。
共通テストで見られる点は、マーク式による「思考力」と「判断力」、記述式による「表現力」の3点です。
センター試験と比較して大きな変化として、
圧倒的ページ数の増加と設問数の減少
です。
つまりどういうことかと言いますと、情報量が増えたのに対し、
設問数が減り配点比重が大きくなった
ということになります。
英語を例に挙げますと、2018年度センター試験では、26ページで設問48問に対し、共通テストの試行試験では、30ページで34問になっていました。
また、センター試験は択一式といって、複数の回答から一つの答えを選ぶのに対し、共通テストは「2つ選びなさい」であったり、「すべて選びなさい」というような複数の解答を求められる問題が出題されます。
もちろん、正答率は低くなりますよね。
「国語」と「数学IA」に関しては、記述問題が3問出題されます。
国語は、自分の考えを述べる作文チックなやつではなく、条件記述になっています。
数学は、3問すべて数式を書かせる問題となっています。
共通テストもまだまだ試作段階でつい先日までは、問題解決のための方略などを端的な文で記述する問題が出される予定だったが、2018年11月に実施されたプレテストの段階で正答率10%未満とかなり低かったため、すべて数式に変更されました。
大きな変動はないとは思いますが、これから注目し続けなきゃいけません。
求められるポイントは、前述した「思考力・判断力。表現力」それに加えてページ数増加と設問の減少から「情報処理能力」も求められます。
・複数の資料を読み取り必要な情報を探し出すスキャニング能力が求められる
・日常生活に結びつけられた問題の出題「新聞記事・社説など」
・他教科や社会とのかかわりを意識した問題の出題「法令や公文書など」
・正解が一つではない問題の出題
・マーク式ではあるものの段階を踏んで判断させる問題⇒センター数学も似たような形
英語も同様で、TOEICのような日常的に行われる身近な話題や社会的な話題の英文が出題され、複数の情報から考える問題が出題されます。
これはリスニングにもいえます。レベルとしては、※CEFR指標のA1からB2まででC1、C2は出ないと考えられます。
しかし、共通テストで英語が導入されるのは現中2の代から完全に共通テストから英語が除外される予定で、民間認定試験に移行されます。
2024年度入試まで英語成績提供システムが延期が決定しています。(2019/11/2現在)
それに伴い共通テストの英語も今後変化していくかもしれません。
※CEFR (Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment) は, 語学シラバスやカリキュラムの手引きの作成、学習指導教材の編集、外国語運用能力の評価のために、透明性が高く、分かりやすい、包括的な基盤を提供するものとして、20年以上にわたる研究を経て策定された。欧州域内外で使われている。CEFRについて
2:個別試験の改変(一般・AO入試・推薦入試)
今までAO入試や推薦入試のほとんどが学力試験免除であったのに対し、
改革以降は「共通テスト」や大学側が用意した「学力テスト」の受験が必須となります。
調査書は学校側が用意する「評定平均」だけではなく、
生徒の様々な学習・活動の取り組みを詳細に記入する形
に変更されます。
こちらは、eポートフォリオといい既に多くの高校での導入が始まっています。
eポートフォリオについての記事はこちらからどうぞ。
また、私立大学は従来では、センター試験利用での受験以外、センター試験を受験する必要はなかったのに対し、改革以降は私立大学の受験であっても共通テストの受験が必須になってくるところもあります。
この点は特に心にとめておいてほしいです。
3:英語4技能試験(民間認定試験)の活用
2024年度入試まで延期が決定しています。(2019/11/2現在)
これが今日の記事で一番注目してほしい部分です!
英語4技能試験の活用についてです。
英語4技能試験とは「LISTENING」「READING」「WRITING」「SPEAKING」の4つを測る試験のことです。
日本での一番多い英語試験である、「英検」、高校2年生から受けることが可能であったが今月発表があった通り、9月8日より高校1年生から受験が可能になった「TEAP」、ほかにもベネッセ実施の「GTEC」、「TOFLE iBT」、「ケンブリッジ英検」「IELTS」などがありますが、この民間企業に試験を委託する部分は、いまだに上のほうで揉めていますから本当に直前までどうなるか分かりません。
TOEICに関しては辞退を現時点では決定しています。
個人的におススメな試験は「GTEC」と「TEAP」です。というか圧倒的大多数がこの2つで受けてくると僕は思います。
それは、受験期間に関係しています。政府が委託した企業の試験は、8試験(TOEICを含め)あったのですが、高校生からしたら、「TOFLE」や「IELTS」などご存じですか?そのレベルだと思います。
受験期間に関係するといったのは、これらのテストを選択して
「高校3年の4月から12月」
の間で受験しなければならないからです。
そして2回までの試験得点とCEFRが大学に送られます。
半年以上前倒しになる
ということになります。
現高校2年生は、後8ヶ月で試験が始まるという訳です。こちらが文部科学省が発表している4技能試験の結果提供についてのページになります。
2020年度から大学入試センター試験に代わって実施される大学入学共通テストにおいて、英語4技能試験は現行の大学入試センター試験のような統一的な試験としては実施不可能なこともあり、一般入試においても活用が進むよう、大学入試センターが民間の英語4技能試験の結果を各大学に電子データで提供することにしています。大学入試センターが利用大学に提供する英語4技能試験の試験結果は、現役生については、高校3年生の4月~12月の間に受検した2回に限ることにしました。
高校3年生に受検時期を限定した理由は、大学入試センターが結果を提供する試験は、実質的に大学入試の一部として活用されるものであり、1年生や2年生の成績を使えることとした場合、特に英語について、大学受験が早期化してしまうことを心配したためです。
受検回数を2回に限定した理由は、住んでいる地域や、家庭の状況などにより、何回も検定試験を受けられない人が、大学入試で大きく不利にならないようにするためです。
とあります。ですので並行して勉強していく必要があるということになります。
それなりに英語を勉強をしてきた大人たちでも、「TOFLE」や「IELTS」に苦労します。
ですので「TEAP」や「英検」が主流になると考えます。「TOFLE」などは、大学生になってやっと受け始めよっかなと思うぐらいです
。試しにいくつか「TOFLE」から単語をご紹介したいと思います。「TOFLE」についての詳しい説明は下にリンクを貼っておきます。
iBT61前後の単語(一般大学レベル、CEFR:B1)⇒reptile(爬虫類)、limestone(石灰岩)
iBT80前後の単語(大学院・難関大学レベル、CEFR:B2)⇒testify(証言する)、fabricate(でっちあげる)
iBT100前後の単語(超難関校レベル、CEFR:C1)⇒taint(傷つける)、obstinate(頑固な)
iBT105を超える単語(超難関校レベル、CEFR:C1)⇒confiscate(没収する)、frivolity(浅はか)
「TOFLE」はCEFRでいうとC1までの単語が出題されます。
しかし、IELTSの単語になるとそれを超えるC2の単語が出てきます。高校生からしたら大変ですよね。
そうなんです。いくらCEFRで見ているといってもそんな科学的に根拠のない測りでしかなく、実際受けてみると難易度は天と地ほど差があります。
だからこそ、その中でも高校生目線でもある「GTEC」や「TEAP」が圧倒的に受けられると思います。
ちなみに英検の場合、一度検定に合格しても、高校3年の4月から12月までの間に再度取得する必要があります。
そして何より注意しなければいけないのが、今日何度も出てきたCEFRなんですね。
こちらが対照表になります。
例えば、2級合格ラインは、1700点より少し上から2299点ぐらいでしょうか。
CEFRはA2からB1ですね。
今後大切になってくるのが、2級合格という事実ではなく、
「何点で合格したか」
ということになります。
こちらに駿台が出している2019年度入試の英語外部試験利用を実施した私立大学の資料のリンクを載せます。
また、検定試験の用途が基準を満たせば「出願資格」なのか「点数加点」あるいは「満点換算」なのかも調べる必要があります。
最後に
英語において、どんなに入試が変わろうとも
英語そのものは変わりません。
これは今から約3年前にTOEIC公式テストが新形式になった時(第210回)に思ったことですが、新形式になって平均点が変わるかと思いきや、そんなこともなく上位で安定して990点を取ってくるような人たちは、変わらず990点を取れてるんです。
出題形式や求められる力が変わったところで英語そのものは変わってなんです。
だから大学入試がどんな改革をしようともやることは変わりません。
急に、フランス語が混じってくるとかなら変わりますけど(笑)
試験が変わる度に対策して出来上がる、諸刃の剣の英語でいいのですか?
変わらない英語力
を身に付けてください。
これから大きく変わる大学入試ですが、正しい知識で万全の準備で臨むようにしましょう!
質問等はコメント欄や、お問い合わせフォームにてお待ちしています。twitterからもお待ちしています。
それでは今日はこの辺で。
各種民間認定試験のリンク:ケンブリッジ英検, 実用英語技能検定, GTEC, IELTS, TEAP, TOFLE, TOEIC
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