こんにちは、Tatsuyaです!
今日は平成29年度、30年度に行われた「大学入試共通テスト」プレテストをもとに記事を書いていきます。
2021年度大学入試改革については、現高2生必見!知らなきゃ損する大学入試改革の3か条こちらからどうぞ!
今日は英語に焦点を絞り
(1)どういう構成になっているのか、(2)センター試験と何が違うのか、(3)具体的にどう対策すればいいのか
この3つに絞ってお話していきます。
この夏の英語学習のひとつの指針にしていただけたらと思います。
1.共通テスト英語の問題構成
1-1.共通テスト英語の形式
1-2.リスニングが複雑化
1-3.長文の題材は日常的な光景
1-4.複数解答の問題が出題
2.共通テスト英語とセンター英語の違い
2-1.共通テスト英語は長文ゲー
2-2.リスニングは2度流しと一度流しが混在
2-3.ページ数の増加と設問の減少
2-4.求められるのは思考力と判断力
3.具体的な共通テスト英語の対策
3-1.受験英語からの脱出
3-2.CEFRをもとに対策を考える
3-3.TOEICやTEAPで日常的な英語に慣れる
3-4リスニングは一度聞きで練習する
3-5.民間認定試験対策で一石二鳥
4.最後に
1.共通テスト英語の問題構成
1-1.共通テスト英語の形式
全問題マーク式でリーディング、リスニングともに100点満点となっており、試験時間は80分と30分です。
ページ数は30ページで、設問は34問あります。後ほどセンター試験と比較します。
1-2.リスニングが複雑化
リスニングは第1問~第3問の放送は2回流され、第4問~第6問は1回の放送になっていています。
第1問~第3問はCERFのレベルもA1~A2であるが、第4問以降は内容も長く、CEFRのレベルもA2~B1とやや高めとなっています。
従来の2度聞きは通用しなくなっています。後ほど対策を紹介します。
1-3.長文の題材は日常的な光景
リーディング・リスニングともに「日常的・身近な題材」で問題が作られており非常にTOEICやTEAPの問題に近いです。
対策・勉強法で詳しく説明します。全問題長文で、発音アクセント、文法は一切出ていません。
長文は、短いシングルパッセージと長めのシングルパッセージ、ダブルパッセージの3パターンで出題されています。
基本的にシングルパッセージがメインで、数問ダブルパッセージが入ってくる形です。
具体的な長文の内容としては、「レシピの記事」「雑誌記事」「ウェブサイトなどのnotice」
など日常生活で読まれうるであろう長文が主となっています。
1-4.複数解答の問題が出題
設問の中に、「正しいものをすべて選べ」というあてはまるものを複数選ぶ問題が出題されます。
答える数を「Choose two options」と指定してくれる場合もあれば、
「You may choose more than one options」と指定してくれない場合もあります。
事実と意見の違いが分かっているか、感情の変化をしっかり押さえているかなど、
ただ英語が読めかを問う問題ではなく、深いところまで聞く問題が出てきています。
リスニングに関してはTEAPで出題されるような大学の講義が出題されます。その講義を聞いてメモを取る形で、メモの部分が問題になっています。
2.共通テスト英語とセンター試験英語の違い
2-1.共通テスト英語は長文ゲー
共通テストは、センター試験と違い「発音アクセント・文法」皆無のすべて長文です。
センター試験で得点源となっていたこれらは、共通テストでは出題されません。
長文内容もTOEICの世界のような日常的な文章がほとんどです。
また80分間で10個の長文を読むことになりますので、かなりの情報処理能力とスキャニング力が求められます。
また、問題文もすべて英語です。
2-2.リスニングは2度流しと1度流しの混在
さきほども書いたように、リスニングは第4問以降の放送は一回きりになっています。
そのためセンター試験で使われていた
「1度目で概要をおさえて、2度目で設問の個所を入念に聞く」ということができません。
一度聞きに慣れる必要があります。
2-3.ページ数の増加と設問の減少
ページ数は増加し、設問は減少しています。
つまり、一問あたりの配点比重が大きくなったということです。
また、ページ数の増加ということは、情報量も増えていることになります。
たくさんの情報から、少ない設問の答えを見つけ出さなければならず、その配点比重も上がっている、ということになりますね。
具体的にはページ数はセンター試験に比べ4ページほど増加して30ページになり、設問はセンター試験の48問から34問と14問も減少しています。
2-4.求められるのは思考力と判断力
資料の読み取り問題、複数のテキストからの読み取り、それらからの情報を抽出する思考力と判断力が求められます。
また、情報量が増えているため情報処理能力の速さも求められています。
センター試験比べて、求められる英語力とそれに付随するこれらの能力の必要性が上がったのは明らかです。
3.具体的な共通テスト英語の対策
3-1.受験英語からの脱出
共通テストで求められているのは、受験英語ではなく日常英語です。
日常英語と聞くと簡単そうに聞こえますが、つまりは✨実用的な英語✨ということになります。
先ほどから何度か出てきている「TOEIC対策」や「TEAP対策」がかなり効いてくるはずです。
日常世界を題材にした長文が出題されるテストになります。今までの単語帳では、圧倒的に語彙不足になります。
とは言ってもあくまで共通テストに限った話なので、共通テストの先にある二次試験では、従来の単語は生きてきますのでやらなければいけません。
それに加えてこれらの対策もやる必要があるということになります。
どのレベルまでやるべきかは次でお伝えします。
3-2.CEFRをもとに対策を考える
共通テストのリスニングで出題されるCEFRのレベルは大問1~3がA1からA2程度、大問4~大問6はA2からB1程度となっています。
CEFRについての記事はコチラからどうぞ。
長文読解も基本的にはCEFRのレベルでA1からB1が主となり、B2が極稀にでるというレベルだと思われます。
それをもとにどのレベルで対策を講じればいいかというと、英検でいうと準2級から準1級の間ぐらい
TOEICでいうとリスニングは、110~300点前後、リーディングも同じぐらいであると考えられます。
ですので、共通テストの対策本がない現状でいうと、CEFRでA1~B1レベルを目指して、TOEIC、TEAPなどで対策するという形になります。
3-3.TOEICやTEAPで日常的な英語に慣れる
共通テストでA1~B1までのレベルが求められていますので、それを踏まえてTOEICで換算すると500点から600点取れる人は満点取れるかなレベルです。
僕自身2回のプレを解き、両方とも満点でしたがセンター試験より疲れました( ;∀;)
僕自身TOEICは年に4~5回受けていますが、共通テストプレを受けていてTOEIC対策してる気分になりました(笑)
ですがそこまで深くもでてませんのでシングルパッセージぐらいはTOEICで対策してみてもいいのかなと思います。
何個か共通テストに出題されたTOEIC頻出単語を挙げておきます。
farewell party⇒送別会
notice⇒お知らせ
publish⇒出版する
TEAPでは、150点から300点ぐらいの間になります。
3-4.リスニングは一度聞きで練習する
リスニングは2回聞けると思うと、耳が油断しますので、一度聞きに今の内から一度聞きで聞くようにしましょう。
現行のセンター試験のリスニング問題で構いませんので一度聞きの練習のため、集中力を養う為にもやりましょう。
また、TOEICやTEAPなどの民間認定試験のリスニングでスピード感に慣れることもできますし、日常的な実用英語に触れる機会にもなります。
ちなみに、TOEICは一度聞き且つ問題用紙に書き込み禁止です。TEAPは確かメモ欄があったと思います(受けたことない)。
3-5.民間認定試験対策で一石二鳥
共通テストを受けることになる、現高1、現高2生は民間認定試験対策をしておいたほうがいいです。
詳しいことは現高2生必見!知らなきゃ損する大学入試改革の3か条に載っていますが、民間試験認定試験を活用して大学受験を有利に進めることが可能です。
これは以前からそうではあったのですが、大学入試改革に伴って高3の4月から12月までの間で受験し、2回までの試験得点とCEFR評価が志望大学に送られることになっています。
ですので、民間認定試験を受けておいて損はないですし、TEAPを受けておけば共通テスト対策にもなります。
残念ながらTOEICはこの「大学入試英語成績提供システム」を取り下げています。詳しくは上のリンクから参照ください。
4.最後に
今までのセンター対策とは大きく異なる対策方法だと思います。
ただ単純明快になったことは確かです。長文しか出ないのであれば、逆に言えば長文ができればよいということになります。
文章中で複雑な構文が出てきたりしても、読解に直接影響しなければ読めなくても点になります。
逆に言えば、高得点が取れるチャンスかもしれません。
求められている力をしっかりと付けて、これからやってくる共通テストを迎え撃ちましょう(笑)
共通テストプレはコチラからDLできます。
今日はこの辺で。