おはようございます、Tatsuyaです!
今日は、火曜日ですので「小学部・中学受験」についての記事になります。
本記事の流れとしましては、中学受験と一概に言いましても、試験形式は大きく分けて2つあります。
受験する中学校は3つに分かれています。
これがすこし複雑ですので詳しく解説していきます。
その後で、それぞれの進路の面でのメリットをまとめていきます。
僕自身、受験学年を4年間担当させてもらうまで、中学受験についての知識は全くありませんでした。
地方だったと言うこともあり、周りで中学受験する人は両手で収まるぐらいしかいませんでした。
首都圏では、School-Potによりますと、2019年の小学6年生の数が約34万人いるのに対し、中学受験を考えている人数が約6万人います。
つまり6人に1人が中学受験をするということになります。
大学受験改革に伴い今後ますます中学受験を考えている人の割合が上がってくると思われます。
今回の記事は、実際の受験勉強を始めさせている親御さんだけでなく、中学受験に興味を持っている、検討している親御さんにこそ読んでいただきたい記事となっています。
1. 中学校の種類について
1-1 私立中学校
私立中学校は進路のあり方で2種類に分かれます。
大学まで進学できる(内部進学)大学附属中学校と、大学がない中高一貫校か、ということになります。
こちらの中高一貫校とは、公立中高一貫校とは違いますので間違いのないようにしてください。
内部進学がある中学校は、高校受験や大学受験をしなくても上に上がっていくことが可能なところが多いです。
入ってしまえば受験がないのはメリットかもしれません。
ただし、大学に進学する際の学部選択なので、それまでの成績がチェックされますし、高3の冬には学部選択の試験が行われたりもします。
ですので希望する学部に行けないということも全然あり得ます。
成績があまりにも悪いともちろん転校を進められたり、高校であれば退学させられたり、内部進学を断られたりというようなこともありますので注意が必要です。
大学がない中高一貫校はと言いますと、中学入学の早い段階から大学受験を視野に入れた学習カリキュラムで授業が始まります。
僕が見てきた多くの私立中学の生徒は中学校の段階から高校の内容をガンガンやらされていますので、受験が終わって一安心とも言ってられず、むしろ終わってからが勝負です!
それで中学校の内容は大丈夫なのか、と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは後ほど受験形式のところでお話しします。
学校ごとに自由な校風であったり教育方針を持っているのが私立のいいところですし、先生の異動もなく安定した学習環境が提供されるところもメリットとなります。また、男子校や女子校があるというのも特徴の一つになります。
1-2 国立大学付属中学校
これは僕自身も勘違いしていたのですが、国立大学付属ではあるものの大学に内部進学することはできません。
例えば、東京大学付属中等教育学校や東京学芸大附属中学校などに入学しても、東大や東京学芸大附属に自動的にいくことはできません。
また地方に多いのが、高校すらないこともあり高校受験しなきゃいけないという場合もあります。
僕の地元がそうでした。国立大学附属中学校は受験生が多い場合には抽選が行われることもあります(-_-;)
試験形式は4科目受験になります。
大学付属ということもあり、最新のノウハウや研究から生まれた教育が受けられますし、テレビなんかでもフィールドワークをガンガンしている様子や外国人と討論(debate)を行っている様子などを見たことある人もいるかもしれませんが、そういった活動も積極的に行えるのがよい点です。
東大王によく出ている鈴木光さんなんかは、筑波大付属出身ですし外国の人と討論している様子がYoutubeなんかにもあがっていました。
将来を見据えてそういった活動をさせたいというのであれば非常におすすめです!
注意が必要なのは、進学重視の教育ではないため各自で受験勉強をする必要があります。
1-3 公立中等教育学校
こちらは都道府県や市が建てた中高一貫校です。
ですので、公立中高一貫なんて言われたりもしています。
もともとの公立高校に中学校が併設してできた学校になります。
試験形式は適性検査が行われますが、受検生が多くても抽選は行いません。
人気も非常に高く倍率がとても高いのが特徴です。公立の中高一貫校ですので、授業料は他の公立中学校と同様で無償です。
一貫校のいいところは6年間一貫したカリキュラムで学習を受けられるという点です。
また、個性を重視する理念を持つ学校が多いという点も特徴の一つになります。
2.試験形式
2-1 私国立中学の試験
私国立中学は、「国語・算数・社会・理科」の4教科学力試験です。
注意していただきたいことは、小学校では習わないことが多く出るという点です。
例えば社会なんかは、受験生に中3の問題をやらせても簡単に解いてきます。
算数なんかは、受験算数をやっていないと解けませんので、公立中学校に通う中学生にやらせてもできません。
内容としては「SPI試験」で出るような問題が出ます。
具体的に言いますと、「鶴亀算」「濃度算」「植木算」など、大人でも名前は聞いたことあるけどどんなの?みたいなのが多いです。
ですので私立中学の受験を考えている人は、早め早めに勉強に取りかかる必要があります。
通塾を考え出す人の多くは小学4年生からやってきます。
2-2 公立中等学校の試験
さきほども書きましたように、「適性検査」で合否が決まります。
私国立中学の試験とは違い、学校で習わない問題はでませんが、作文や思考力を問う問題が多いためしっかりと対策しなければ難しいです。
私国立中学受験とは違い、小学5年生ぐらいから通塾を考える人が多いです。
学校で習わない問題は出ませんので、公立進学(普通に地元の中学校に進学すること)を考えているが、通塾している子たちと小学4年生までは一緒にやっている塾が多いようです。
うちの塾もそうですが、途中まで進学の子たちと同じ内容をやって、後半は受検対策みたいになっています。
細かいことですが、試験を受けるわけではないので、受験ではなく「受検」になります。
3まとめ
早い段階から考えることは非常にオススメですが、受験(受検)した先を見据えないと進学先で目的を見失ってしまいます。
何のために受験(受検)するのか、一番は大学進学を考えてのことだと思います。
あるいは、国立付属を考えるのであれば、グローバルな人材に育てるためであったりもするかもしれません。
その先を見据えること、それとお子さんの意思を尊重してあげることも重要です。
特に女の子は、女子校に行きたい!って思っている子が実は多いです。
学力だけではなくて、校風であったり、取り組んでいる内容であったりを踏まえて慎重に考える必要があります。
具体的な勉強の仕方などに関しましては、また記事にしたいと思います。
今回は、中学受験の種類とそれぞれの中学校の特徴についてお伝えいたしました。
最後にまとめた表を載せて終わります。
それでは、今回はこの辺で。