こんにちは、Tatsuyaです。
今日は
【塾講師のアルバイト】
を赤裸々にぶっちゃけたいと思います。
これから大学生になる人も、今大学生でバイトを考えている人も、時給がいいバイトと聞いて一番に思い浮かぶのが
【塾講師】
ではないでしょうか?
求人サイト、アプリ等を見ていくと
時給2000円~!!
週1~!!
などすぐにでも飛びつきたくなるような宣伝をしている塾が多く見受けられますよね。
実際にそこに書かれているようなことは本当なのか
塾のアルバイトを検討するに当たっての注意点等を伝えしていきます。
塾バイト選びはここを見ろ!
塾バイトを選ぶに当たって真っ先に目に付くのが
【時給のよさ】
ですよね。
塾講師の賃金の多くが
【授業に対して払われる】
ということをまずは押さえておきましょう。
授業以外の業務等には普通のアルバイト同様に時給が発生してお金が払われます。
ですが塾バイトが高収入のメカニズムはそこにはありません。
賃金以外もここを見て検討しようという部分をお話ししていきます。
1. 授業は1コマ何分で、いくらなのか
例えば、1コマ=60分 1コマ=1300円 だとしましょう。
まずは、これが基本の給与になる!そう考えてもらって結構です。
上記の設定で具体的に説明していきます。
【週3日出勤で、週9コマ(一日3コマ)、月27コマ】
日給⇒3(コマ)×1300(円)=3900円
月給⇒27(コマ)×1300(円)=35100円
え!?少なくない!? そう思いませんでしたか?
これはあくまで【授業に対して支払われる賃金】です。
この授業を行うための準備であったり、多少の教室への拘束時間もありますよね。
塾業界ではそういった見えない部分に対する給与も、コマ数に応じて払われる塾が多いです。
これがまず収入が高くなるひとつの要因です。
集団授業で見ていきましょう。
1コマ=90分、60分=2600円だとします。
計算すると、1コマ=3900円になりますね。上記と同じ勤務形態でやってみましょう!
【週3日出勤で、週9コマ(一日3コマ)、月27コマ】
日給⇒3(コマ)×3900(円)=11700円
月給⇒27(コマ)×3900(円)=105300円
一気に話が変わってくる桁になりましたね笑
授業時間は4時間半です。4時間半で11700円。
ここに見えない賃金が付加されます。詳しくは塾によって決まっています。
1時間いくらという時給で考えるのではなく1コマいくらかを気にするようにしましょう!
2.塾講師の需要と供給
塾講師にも需要と供給があります。
これは自分の給与にも大きく関わる問題ですのでしっかりと向き合っていく必要があります。
理系科目を教えたい大学生がいたとして、この人が授業を行うためには理系科目を受けたい生徒が必要なわけです。
そして、最も忘れてはいけないことが既に理系を教えられる先生がいるということです。
『採用です!明日から授業よろしく!』
となるわけありませんよね。
これが需要と供給です。
理系教えれます!教えたいです!⇒でも、もうコマ埋まっちゃってるんだよね
よくある話です。
もちろん、研修や模擬授業などが手厚くあるのは承知だと思いますが、それらが終わったら即先生デビューできると思っていたら大間違いですので、その点はしっかり留意しておいてください。
3.時期を踏まえてバイトに応募せよ!
前述したとおり塾講師には『需要と供給』があり、すぐには授業を持たせて貰えないことが多いです。
ですが、時期を見定めて応募すればすんなりと授業を持てることがあります。
1つ目は【進級するタイミング】
受験指導の学習塾において小学生であれば2月、中高生であれば3月と塾内での進級のタイミングは学校の進級のタイミングよりも少し早いです。
その時期より少し前から研修を始めていれば、来年度の新体制からよろしく!となることが多いです。
2つ目は【4年生が卒業するタイミング】
塾業界は実は常に人手不足なんです。大学生塾講師の勤務は、通常は在学中の4年間です。
つまり塾によっては毎年毎年卒業する講師が出てくる訳なんですね。私のような既卒で講師をしている人も中にはいますがね。
そんなこともあり現場は毎年人手不足な訳です。
来年は理系が足りない!社会できる先生がいない!など次年度の時間割を考えるに当たって毎年飛び交っている言葉です。
大学1年生以上で塾のアルバイトを検討されている方は、これぐらいの時期に応募すると採用されやすいですし、人手が一番必要な時期に現場出動できるようになります!
現在高校3年生で塾のアルバイトを検討されている方は、どうしても大学入学まで待たなければいけませんので時期としては既に新体制になっている4月以降ということになります。
私自身、大学1年生の5月からでしたからね。この時期に入ると夏期講習から本格始動となります。ですので2~3ヶ月は思うような仕事がなく模擬授業や研修のみの2,3ヶ月を過ごすことになりますがここは耐える時間です。
生徒の前に立ったその瞬間から、キャリア1年目も10年目もありません。
生徒の目にはあなたは紛れもなく先生な訳です。その準備をしっかりと研修期間でしていきましょう!
4.指導スタイルは、個別授業か集団授業か
まず塾のアルバイトを探すに当たって考えなければいけないことが、指導スタイルです。
個別指導の多くは、1人から2人を対象に授業を行うスタイルです。
集団指導は黒板やホワイトボードの前に立ち複数人に対して行う授業スタイルです。
自分がどちらの指導をしたいか、考えて塾を選ぶ必要があります。
どちらの授業も行える学習塾もありますが、どちらかに特化している塾の方が多いです。
『集団授業がしたかったのに個別指導の塾だった!』
『人前に立ちたくなかったのに集団指導の塾だった!』
そんなことにならないように気をつけましょう。
5. 学習塾のスタイルを確認しておこう!
次に考えておきたいことは
『どこに向けて授業する塾なのか』
ということです。
え、そんなの受験に決まっているじゃん!
と思うかもしれませんが一概に学習塾といっても指導内容は様々です。
特に小学生は中学受験するための塾なのか、あるいは中学に向けての先駆けの塾なのか見極める必要があります。
中学受験していない人からしたら理系科目得意なのに、鶴亀算?!仕事算?!なんそれ!
となるはずです。
中学受験に関しては別で記事にしていますので、そちらをご覧ください。
中高生でも、
『受験指導ばりばりしたかったのに、私立学校に通ってる子の試験対策しかさせてもらえない!』
『高校生教えたかったのに、高校生いないじゃん!』
そんなことにならないように自分が指導したいことが指導できるのか、予想外のことがないかしっかり見極めましょう。
6. 塾講師のシフトは完全固定!
忘れてはいけないのが、塾講師のシフトは完全に固定であるということです。
家庭教師とは違い、自分の好きなタイミングで授業することはできません。
決められたシフトが向こう一年間は続くと考えてください。
ですので考えなければいけないことは、
【大学の時間割と塾の時間割の照らし合わせ】
です。
これは先ほどの需要と供給の話にも繋がりますが、自分が入れる曜日に授業がなければ授業は持てないですし、逆に入れない曜日に授業があっても持つことはできません。
ここがしっかりとマッチする人が授業を持つことができるんです。
もちろん、大学の授業等でどうしてもいけない時は代講などの制度はあるので安心してください。
最後に【塾講師は楽して稼げる仕事ではない】
まず勘違いしてほしくないことは楽して稼げる仕事ではないということです。
楽ではない=ブラック、と考えているのであれば圧倒的にブラックです。
お金よりも何よりも生徒ファーストを考えられる人でないとこの仕事は続きません。
授業はもちろんですが、そのために準備が必要です。その中には賃金が払われないようなボランティアの仕事が多くあります。
生徒に割くすべての時間に給与があるとは限りません。この点は他の仕事からしたらブラックかもしれませんね笑
それが嫌なのであれば、この仕事は向いていないので辞めた方がいいです。
塾のアルバイトを検討されている方の中には、学校の先生になりたい人もいると思います。
学校はよりブラックなのはもちろん承知ですよね。
サビ残、休日出勤、なんのその!
それはでもすべては大好きな生徒のためではありませんか?
塾講師も同じです。
生徒の人生がかかっているからこその高収入であり、責任感や達成感を得られる仕事なのです。
合格の瞬間に生徒と一緒に泣ける、一緒に戦ってきたのだからそれが当たり前!
そんな先生がこの業界にたくさん出てきてくれることを切に願っています。
それでは、今日はこの辺で。